仕事は楽しい?楽しくない?
社内人になり、仕事をしていると楽しくないと思う瞬間がたくさんあります。
自分の時間を会社に捧げて仕事をするなら、楽しく仕事をしたいと思いますよね。
私たちの生活環境は個人・社会・仕事という3つの歯車で構成されています。
この歯車はどれか1つでもうまく回らないと残りの歯車もうまく回らなくなってしまいます。
だからこそいい働き方=仕事が楽しい状態であることがとても大切なのです。
少しいいかえると
仕事が楽しい=エンゲージメントが高い ということになります。
今回の記事では、仕事が楽しくないと思う人、そしてこの春、社会人になった方向けに
どうやったらエンゲージメントを高くできるか、エンゲージメントを上げる3つの要素を紹介します。
前半ではエンゲージメントとはなにか、後半ではエンゲージメントを高める3つの要素につき紹介します。
この記事を読むことによってエンゲージメントが上がる3つの要素を理解でき、
現状何が足りていないから楽しくないのかが判断できるようになります。
そして明日からの行動を変えることができつまらない仕事をより楽しいと思えるようになり、ひいては自分の人生がより充実したものになるきっかけが見つかります!
1.エンゲージメントとはなにか
エンゲージメントとは、シチュエーションによってさまざまな意味に解釈される言葉です。
単なる約束、協約、契約といった意味で使われるケースもあれば、結婚の約束、すなわち婚約の意味で用いられることもあります。
企業活動においては、
・広告などのマーケティング手段によって顧客の注意や興味を引きつけながら企業と顧客のつながりを強固なものにするといった意味
・従業員の会社に対する「愛着」「思い入れ」など従業員と会社の絆としての意味
・活力や熱意にあふれて仕事に没頭している状態のこと
という意味で使われます。
仕事を楽しいと感じる人と、感じない人の差は「エンゲージメント」の度合い
仕事が楽しいと感じる人は、仕事に対するエンゲージメントが高い人です。
ここではエンゲージメントは、活気や熱意にあふれて仕事に没頭している状態であることを指します。
エンゲージメントが高い=その結果として組織や会社への貢献度が上がるというスパイラルが回ります。
また仕事のエンゲージメントの高さは、プライベートの充実に繋がります。
仕事の調子がよいと、プライベートの調子もよかったりします。
逆もしかりで私生活が充実していればそれが活力になり、仕事にもよい影響を与えます。
2.エンゲージメントを高める3つの要素
仕事のエンゲージメントを高めるために必要な要素は3つあります。
②仕事を通して自分の成長を感じる
③良い人間関係を築く
それぞれ紹介していきます。
2-1.仕事の意味を感じる・自分の強みを生かす
2-1ー①仕事の意味とは
今の上司たちの世代の大人たちは、どちらかというと「意味」や「やりがい」など感じていなくても、給料さえ高ければ、表向きは文句を言わずに仕事に取り組む時代でした。
しかし現代社会では給料が良いから面白くないことを割り切って続けるというのはなかなか受け入れられない時代になっています。
現に会社の新卒採用のリクルーターをしているときにも、今の学生は給料の額ではなく、「仕事の意味」を重視して仕事を選ぶ傾向が高まってきていると感じます。
具体的に仕事に求める「意味」とは、「自分らしさ」という視点だったり、「社会貢献」というものだったりします。
その会社で働くことで、個人としてどのような経験やノウハウが得られ、自分らしく成長できるのか、その会社がどのような社会貢献を目指し、実際にアクションをとっているのか。
こうした要素が、その会社で仕事をすることに「意味」を持たせています。
2-1ー②自分の強みを知ろう
自分なりにしっくりくる「意味」を会社や仕事に見出すことは大前提として、
それだけでエンゲージメントが高くなるかというと、必ずしもそうではありません。
「意味」を感じていても、日頃の仕事がうまくいっていないと、エンゲージメントは感じにくいです。
自発的なやる気は、自分が「強み」だと感じているものに邁進するときこそ発揮されるからです。
最近では、それぞれの「強み」を発見して診断する「強み診断」ツールがいくつもあります。
有名なものとしては「ストレングスファインダー」です。
オンライン上で177個質問に答えると34個の資質に分類され、自分の強み・弱みがわかります。
アメリカのギャロップ社が提供しています。
公式サイトから2,340円で自分の資質トップ5を知ることができます。(英語が少し出てきます)
ハートラボジャパンにてそれぞれの資質の特徴を詳しく日本語で解説しています。
是非お時間ある方は試してみてください。
自分を知って、自分の「強み」を土台にして、一生懸命仕事に取り組めば、これまで見えていなかった仕事の「意味」にも気付けます。
明日の自分を変えるのは今日の自分の行動でしかないのです。

2-2.自分の成長を感じる
2-2-①.心から納得している「目標」が「成長」をもたらす
このような研究結果があります。
マサチューセッツ工科大学の認知科学研究者ジョシュア・ハーツホーン氏らが、
10歳〜90歳までの数千人を対象に能力を調べたところ、集中力のピークは43歳前後、他人の感情を読み取る能力のピークは48歳前後だったという。少なくとも一部の能力については、40代まで成長する。
先入観で、若い人は成長が著しく、年を経るごとに成長スピードは鈍化すると思われていますが、
実際には自分の中で勝手に限界を設定してしまうマインドによって成長が鈍化したと思い込んでいるだけなのです。
エンゲージメントを高めるために必要なのは、収入の増加といった「成功」ではなく、自らの「成長」を感じるということが重要になります。
だからこそ先輩の立場にいる人は、後輩としっかり話し合ったうえで、その人らしい目標づくりを手助けするべきなのです。
目標に心から納得できれば、成長マインドが芽生え、高いエンゲージメントをもって仕事に取り組んでくむことができます。
2-2-②.労働時間の長さよりもエンゲージメントの低さが問題
日本人は勤勉である一方でワーカホリックになりがちです。
昨今の日本では、働き方改革が進み、長時間労働の習慣が是正されようとしています。
もちろん肉体に過渡な負担がかかる長時間労働や、サービス残業などの心への負担は避けなければなりません。
一方で精神的な疲労度は、労働時間の長さよりもエンゲージメントの強さと関係しています。
たとえ9時〜17時で仕事を終えることができたとしても、つまらないと思って我慢して仕事をしていれば、ストレスに感じると思います。
逆にエンゲージメントが高ければ、仕事に没頭し労働時間はあまり気にならないはずです。
もちろん長時間労働が、いわゆる「バーンアウト(燃え尽き症候群)」を招くという指摘もあります。
実際にエンゲージメントの高い働き方と、燃え尽き症候群を招く働き方は似ていますが燃え尽き症候群を招く働き方は、仕方なく多くの時間とエネルギーを仕事に費やしている、いわば「やらされている状態」です。

2-3.良い人間関係を築こう
2-3-①.職場に友達を作ろう
職場に友達を作くることがとても大切です。
先輩でも後輩でも構いませんが、なんでも腹を割って話せる親しい関係を作りましょう。
仕事の成果は、職場に友人がいることと密接に関係してきます。
まわりに親しい友人と呼べる相手がいない職場では、仕事上の悩みがあっても、腹を割って相談することができません。
逆に同じ目線で一緒に悩んでくれる人がそばにいれば、たとえ悩みそのものを解消できなくても、心強く感じることができます。
仕事がうまくいっているときも、うまくいっていない時も友人の存在は重要です。
いくら目標に向かって頑張ったとしても、誰からも努力を認められないと、張り合いがありません。
お互いに認め合える友人がいるからこそ、現状で満足せずに次も頑張ろうという活力になるのです。
さらに、何でも話し合える友人がいる組織には愛着が湧いてきます。愛着があるとないではエンゲージメントもまったく違います。
組織に親しい友人がいれば、その人がいるから頑張ろうというモチベーションに繋がり、
その分パフォーマンスも上がります。

2-3-②.多様性のある組織を目指そう
もちろん友人がいなくても「仕事がデキる」人はたくさんいますが、長期的にパフォーマンスが発揮し続けることは難しくなります。
仕事は組織で行うものが多く、いくら能力が高くても、1人でやれることには限界があるからです。
チームや組織として成果を出し続けるためにも、ほかの人の協力なしには成し遂げられません。
お互いが率先して協力し合う職場は、一人ひとりのエンゲージメントが高くなるため、それぞれのパフォーマンスが高まり、相乗効果が生まれます。
組織として助け合いの文化を作りだす上で重要なキーワードは「多様性」です。
競争意識の高いエリートだけの集団では、相手の気持ちを慮ることよりも、相手に負けたくないという心理が働きます。
一方で多様性のある集団では、「相手はどう考えるか」を立ち止まって考えるようになり、それがチームワークに繋がります。
上司が~とか、後輩が~という声も聞こえてきそうですが、まず自分から働きかける、
その一歩が後に大きな前進になることは間違いありません。
まずは一歩行動をしてみましょう。
3.まとめ
今回は仕事のエンゲージメントを高めるために必要な3つの要素を紹介しました。
・仕事の意味を感じる・自分の強みを生かす
・仕事を通して自分の成長を感じる
・良い人間関係を築く
エンゲージメントを上げて仕事を楽しくすることが、個人の充実感が上がり、社会への貢献も大きくなりリターンも期待できます。
個人・社会・仕事という3つの歯車は連動して動いています。
仕事が楽しくなることで、あなたの人生も変わってくるので、是非この3つの要素を意識してみてください。
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